浅草橋中華便り 雨の鳥越祭り

どうも! 素久です!

 

鳥越神社の例大祭。今年は6月7日(土)と8日(日)に行われました。当日は雨で、いろいろと準備していたものが思うようにできなくて残念でした。でもお祭りは盛り上がりましたね。

 

僕は例年と同様、鳥越神社の本社神輿を担ぎ、たくさんのエネルギーをもらうことができました。

 

今年は4月、5月と中国、台湾へ出張に行き、皆様に喜んでいただけるものを見つけてきました。台湾では「シャオチー」といって、直訳すると「ちょこっと食べる」という意味なのですが、小皿料理や串ものなどが特に有名でおいしいものがあります。外食文化が盛んなので、家で料理をするというよりは外で食事をするのが一般的なのです。その「シャオチー」の中でも、手軽に中華の雰囲気を味わえるものを紹介しようと準備していたのですが、天気には勝てず、残念です。

 

ちなみに去年、大好評だったカメ出し生紹興酒は、ストレートのみで風味を楽しんでいただきました。今年はさらにパワーアップさせて、生紹興酒の新しい飲み方を提案する予定でした。

 

今年は天候に恵まれず、外でのご紹介ができなかったので、厨房に入り、お客様をお迎えしておりました。お越し頂いた皆さんと盛り上がり、たくさんのエネルギーをいただくことができました。

 

来年こそカラッと晴れた空の下、楽しく皆さんに中国文化をご紹介したいです。

 

 

 

浅草橋中華便り 中華楼の薬膳スープ

皆さん、こんにちは!梅雨入りして、毎日ジメジメしていますけど、お元気ですか。今回はこれからの季節にぴったりの中華薬膳スープをご紹介したいと思います。

以前中華楼「至福の中華」という本を出したことがありますが、その本の中にも載せていたメニューです。美人上湯(メイレンシャンタン)、女性の方に嬉しい一品でございます。もちろん、男性の方も飲めますよ。(笑)スープに拘った薬膳食材を使用していますので、簡単に説明させてくださいね。

1つ目は当帰(トウキ)、末梢血管の拡張効果があります。2つ目は白勺(ビャクシャク)、陰の気や血を補います。3つ目は川?(センキュウ)、血と気の循環をよくしてくれる上で、気を上方に動かす効果があります。4つ目はみなさんお馴染みのクコの実、疲労回復と滋養強壮の働きがあります。5つ目は龍眼(リュウガン)というフルーツのドライ果肉、不眠や健忘と神経衰弱の改善が期待されます。6つ目はなつめ、女性の「気」を補います。7つ目は阿?(アコウ、またはアキョウ)、美肌効果、ヘモグロビンの増加効果があります。最後は真珠の粉、気持ちを穏やかにして、肌を丈夫にしてくれるほか、目のかすみも取り除いてくれます。

 実際私も実家に帰る度に、母はこういった薬膳材料を使って、スープなどの料理を作ってくれるのです。やはり、飲む度に体の内側からエネルギーが湧き出すのを実感できますね。

 厳しい夏を乗り越えるのに、体力も元気も消耗するので、そういう時こそ、心と体を労わってあげましょう。女性の方もぜひ、もっと綺麗に、元気に、より若い自分になりましょう。

中華楼2014年7月のピックアップ 蝦子焼豆腐

揚げ豆腐の蝦子風味煮

 

蝦子焼豆腐(シャヅシャオドウフゥ)

 

蝦子は、卵を持ったエビを清水に浸け、木の棒でかき混ぜ、卵を水中に落として取り出し、煎って乾燥させたものです。

 

大きく分けて、「海エビの卵」と「淡水エビの卵」の2種類があり、その産地、品質によって、価格には非常に大きな開きがあります。

 

当然、味わいが深く、光沢があり、黒みがかったオレンジ色の粒のものが上質とされています。

 

エビの卵の独特の香ばしさは、食材としてではなく、調味料として使われます。これを生かして調理すると食材に旨味が補われるので、煮込みや炒めものなどに最適です。

 

塚田眞弘著 『至福の中華』 コスモトゥーワン刊より 風水改運中心 amazon

浅草橋中華便り 6月のイベント

皆さん、こんにちは! 6月と言えば、中国ではこの時期、24節気の端午節になります。今年の旧暦(5月5日)は6月2日ですね。家族でちまきを食べて、ドラゴンボートフェスティバルを見たりします。日本にお嫁にきても、やはり実家のちまきは恋しいですね。ファミリーでドラゴンボートフェスティバルを見た思い出がいまだに鮮明に残っています。端午節の風習は紀元前3世紀の楚という王朝から始まりました。この時代有名だった政治家であり、詩人でもあった屈原が5月5日に川に身を投げました。正義感が強く信望を集めていたため民衆が屈原の遺体を魚に食べられないように、ちまきを川に投げ込んだそうです。これが理由で端午節ではドラゴンボートレースをして、ちまきを食べるようになったといういい伝えがあります。

一方日本では、端午の節句に、男の子の健康を祈願するために、鯉のぼりやお人形を飾って、柏餅を食べる習慣がありますね。初めてお人形を見た時に、本当に素敵だなと思いました。異なる文化って面白いですね。我が家も息子がすくすく育てるように、毎年お人形と鯉のぼりを飾っています。

そして、浅草橋で6月の一大イベントと言えば、鳥越祭りでしょう。今年は6月7日と8日になります。街中すでにポスターや大きな提灯が飾られています。御神輿のメイン通りとなる蔵前橋通りも、道路の両端に柵やひも等を取り付け備えています。当日の宮入と宮出しの勢いをいまから感じてしまいますね。

中華楼も例年通りに、鳥越祭りの特別営業をしております。お店の前で出店やイベントも盛り沢山とやりますので、皆さん是非、足を運んでください。あっそうですね、当日お祭り限定お持ち帰り用メニューも用意していますので、よろしくお願いします。

中華楼 2014年 夏の宴席メニュー

お一人様 4000円

四種前菜の盛り合わせ
エビニラ焼まんと野菜春巻
柔らかイカとエビのカキ油炒め
豚ヒレ肉のXO醤炒め
鶏モモ肉の唐揚げ香味ソースかけ
エビのチリソース煮
中華楼オリジナル冷し麺
杏仁豆腐

写真は5000円コース5名様分。

 

お一人様 5000円

 

五種前菜の盛り合わせ

エビニラ焼まんと野菜春巻

三種海鮮と季節野菜のカキ油炒め

牛モモ肉のXO醤炒め

チリアワビとズワイ蟹の卵白仕立て

ソフトシェルクラブのチリソースかけ

中華楼オリジナル冷し麺

杏仁豆腐(最高級ナツメのせ)

 

 

中華楼ではコース価格+税となっております。

 

プラス1600円で2時間飲み放題

 

・ 仕入れの都合によりメニュー変更があることがございます。ご了承くださいませ。

またご予約は前日までにお願いいたします。

 

ご予約は03-3851-0737へどうぞ

中華楼2014年6月のピックアップ 螞蟻上樹

春雨と挽き肉の辛味煮込み

螞蟻上樹(マァイーシャンシュウ)

中国料理名の付け方は様々です。周恩来さんの大好物だった「蟹黄獅子頭」は、大きめの肉団子が獅子の頭に似ていることから命名されました。

「螞蟻上樹」も出来上がった姿、形を表現する料理名です。これは「肉末粉絲」(春雨と挽き肉を使った四川料理)という正式な名前のある料理ですが、春雨の間に挽き肉が点在して絡んでいるところがまるで「蟻が木に登っている(群がっている)」ように見えることから、この名が付きました。

この料理名のイメージを大切にして、木に登る蟻を表現しています。春雨は、乾燥したまま揚げると白くなり膨張する特性を生かし、樹木に見立てました。

「粉絲」というのは、緑豆から作った澱粉のおそばです。お米の粉から作った「おそば」ビーフンと見た目は似ていますが、味も食感も大きく違います。

塚田眞弘著 『至福の中華』 コスモトゥーワン刊より 風水改運中心 amazon

浅草橋中華便り 口福の涼メン

皆さん、こんにちは!
いよいよ、5月に入って、汗ばむ季節になってきましたね。中華楼も季節の変化やお客さまのニーズに合わせて、毎年この時期に中華楼オリジナル涼メンをお出ししています。こう考えると、一年って早いです。涼メンのシーズンっていつもワクワクですね。

中華楼オリジナル涼メンは味、色彩、食感、香り、そして麺まで拘ってできたメニューです。すっきりした甘酸さとしっかりとした味で、五目と棒々鶏二種類があります。五目は定番の醤油ベースで、棒々鶏は濃厚なゴマとさっぱりした鶏肉の組み合わせで、嬉しい満足感の高い一品です。涼メンは楕円型のガラス皿を使用しています。麺の上にキュウリ、エビ、玉子、クラゲ、チャーシュー、そして、水菜、レタス、クコの実などで飾り付けています。たっぷりお野菜を使っているので、まずシャキシャキ感を楽しんで頂いて、そして、窯で焼いている自家製チャーシューも堪能していただけます。水菜、レタスの緑は涼しさを感じさせてくれて、クコの実はより食欲増進させてくれます。

中華楼は常に医食同源の理念を貫き、お料理の中に生かしています。なので、涼メンの中に拘って、クコの実を使用しています。クコの実はよく漢方薬として使われていますけど、滋養強壮や疲労回復、そして、肝機能の強化などの機能もあります。ゆっくりかじると、ほんのり甘酸っぱくて、気持ちが癒されます。皆さんもぜひ、味わってみてください。

そして、涼メンの麺は自家製の手打ち麺なので、化学合成物質一切使っていないのです。毎日のように手打ちするのが中華楼の拘りのポイントです。モンゴルの塩田で、お塩を作る時に一緒に出てきたかんすいを使用しているから、美味しいのです。

今年もゴールデンウィーク明けの5月7日より涼メンをスタートさせていただきます。湿度の高い夏にぜひ中華楼オリジナル涼メンをご賞味くださいね。口福から至福へ、私たちは常により美味しい物をお客さまに提供し、より幸せな気持ちになっていただけるよう努力いたします。

最後に、中華楼はティクアウト・ランチの受付を朝10時から承っております。皆さんぜひお気軽にご注文ください。(12時-13時はお店のランチピークの時間帯なので、その時間での発注は多少お待たせすることがあるかもしれません。どうぞよろしくお願いします)

中華楼2014年5月のピックアップ 西紅柿炒鶏蛋

トマトと玉子の炒めもの

 

西紅柿炒鶏蛋(シィホンシィチャオヂィタン)

 

これが中国料理? と思われるでしょうが、実は中国家庭料理の代表的な一品。中国で知らない人はいない、といえる「家常菜(庶民料理)」の定番です。

 

また、ずいぶん長い料理名ですが、「西紅柿(トマト)と鶏蛋(玉子)の炒めもの」という意味です。

 

食材+調理法+食材で構成されている料理名なので、案外わかりやすいものなのです。

 

ただ、中国は国土が広いため、呼び名が地域によって異なる場合が多く、トマトも南方では「蕃茄」と言われています。

 

写真の「西紅柿炒鶏蛋」は、松の実が特別に副材料として入っています。松の実は香りと食感がよく、中国では「松子」といわれ、古くから滋養強壮に効く仙人の霊薬として利用されてきました。

 

 

塚田眞弘著 『至福の中華』 コスモトゥーワン刊より 風水改運中心 amazon

中華楼2014年4月のピックアップ 金醤牛肉

牛肉の中国味噌炒め

 

金醤牛肉(ヂンヂャンニュウロウ)

 

この料理で重要な調味料は甜麺醤(テンメンジャン)。小麦粉に塩と麹を加えて作るので、麺(小麦粉)の文字が入っています。

 

甜麺醤には肉の臭みを消す効果があるので、炒めものや煮込み料理に使用され、また隠し味として北京料理や四川料理には必須の調味料です。

 

こってり、コクのある強めの味ですので、トッピングのネギと混ぜ合わせて、お召し上がり下さい。

 

また、北京ダックを包む白い皮を餅(ピン)と呼びますが、このピンに包んで食べるのもいいでしょう。サッパリとレタスに包んで食べるのもオススメです。

 

 

塚田眞弘著 『至福の中華』 コスモトゥーワン刊より 風水改運中心 amazon

浅草橋中華便り 一年の始まり

皆さん、こんにちは。

ようやく春がやってきましたね。今年はとても寒かったため、桜も一気に開花して、とっても綺麗でした。十年以上も東京に住んでいると、この季節の花見は、恒例行事になってきます。今年は、息子も参加し、「きれい、きれい」と言いながら、公園内で三輪車を漕いでいました。

さて、4月といえば、一年の始まりでもあります。中華楼も新年度から皆さんにご紹介したい新しい企画があります。それは、5種のお茶を出す企画です。実は母がお茶の名産地出身なので、私も原点に戻って、今回はお茶について少し触れたいと思います。先日試飲会に参加させてもらいまして、お茶を選びました。どのお茶もそれぞれに風味があって、とっても美味しかったのです。選んだのは以下の5種類です。

1、鳳凰単そう 中国の広東省の潮州にある鳳凰山で育てられている烏龍茶です。一本の木の茶葉だけで造り、他の木とブレンドしない、「その木の味を楽しむ」という究極のお茶として知られます。中華楼では蜜蘭香という名前がある木の茶葉を直接入手しています。

2、プーアル茶2007 良質のプーアル茶はワインと同じように、年代を経つごとに高価になっていくことで知られます。中華楼では、2007年に雲南省・西双版納の諾基山で緊圧された高級の一品をご提供しています。

3、プーアル茶ブレンド 優秀なプーアル茶を広東省広州市芳村茶葉市場でバランスよく配合しました。中国のリッツカールトンで提供されているプーアル茶と一緒です。

4、安渓手摘み烏龍茶 烏龍茶と言えば、福建省の安渓。中華楼の二代目が赴き、手摘みしてきた烏龍茶をご賞味ください。茶葉が黒っぽく、ほろ苦さの後に甘みが広がるのが特徴です。ポリフェノール成分が高いため、脂肪の排泄作用があります。

5、桂花茶(きんもくせい茶) 茶葉と金木犀の花びらを何層も交互に重ね置き、発酵させたのが中華楼の桂花茶。芳村茶葉市場から厳選した桂花茶を直接仕入れ提供しています。お土産にも喜ばれます。

ぜひ、ご来店の際に、気軽にお試しくださいね。きっと、毎朝飲みたくなるお茶が見つかります。