浅草橋中華便り 中国の旧正月

皆さん、こんにちは。寒い日が続いていますけど、お元気ですか。

去年の年末から、息子が急に言葉を喋りだして以来、日に日に進歩しています。最近、なんと「あいうえお」を全部言えるようになったのです。息子の成長がママの原動力につながります。私も日々その成長に驚きながら、楽しく子育てを頑張っています。

さて、前回は日本のお正月について書きましたが、今回は中国の旧正月に少しふれたいと思います。

中国には西暦とは別に暦があり、毎年変わりますので、旧正月が西暦ではいつになるのか、毎年調べなければなりません。大体1月~2月の間になります。ちなみに、今年は1月31日でした。中国では土地が広いために、場所によって、大分お正月の過ごし方や風習が違います。例えば北では、お正月の時に、家族みんなでお年玉餃子を作る風習があります。いくつかのコインを綺麗に洗って、餃子の餡と一緒に包みます。コイン入りの餃子を食べた人がお年玉を貰う上に、新しい一年に良いことに遭うとも言われているのです。

一方、実家の福州には、その習慣がありません。南とはいえ、旧正月の時期はやはり寒くて、火鍋を食べて、寒さ除けをすることが多いのです。元旦の朝に必ず食べるのは玉子いり鶏スープソーメンです。ちょっと名前が長いですね(笑)。以前のブログにも書きましたけど、めでたい時には必ずソーメンを食べるのです。ソーメンが長いので、長壽の意味が含まれています。玉子は中国語で「太平蛋 タイピンタン」といいます。「太平」はすべて順調、無事、健康、「蛋」は玉子の意味で、食べると健康で、災難のない一年間を過ごせるといわれています。子供の時に、何も考えずに両親に言われたまま食べましたけど、今思えばいろいろ意味が深かったのですね。

お昼や夕飯によく出るのは私の大好物「八宝飯」です。これはもち米でできていて、ちょっぴり甘めの味付けです。ごはんの上に棗、蓮の実、干し葡萄、あんずの実、クルミなどを乗せています。調味料等も含めて、合計8種類のものを使うから「八宝飯」と名付けたそうです。甘党の私はいつもデザート感覚で食べていました。

きっと日本の皆さんは旧正月のことを不思議に感じるかもしれません。それは私が初めて日本に来た時に感じたことと似ています。食べ物や儀式が違いますが、共通している点は家族団らんが幸せだということです。ブログを書いたら、私も久々に実家でお正月を迎えたくなりました。いつか息子にも旧正月を体験させてあげたいと思います。