中華楼 2013年12月のピックアップ 富皮魚鍋

ユバとハタの土鍋煮込み

 

「ハタ」は中国料理で最も高級とされ、人気の高い魚です。中国料理に使用する海鮮の代表的食材と言っても過言ではありません。

 

ひと口に「ハタ」と言ってもマハタやマダラハタ、アカハタなど実に数多くの種類があって、姿・形は似ていますが、種類ごと・個体ごとに味が違うことも魅力の魚です。

 

この料理では、中国の沿岸や朝鮮半島にも分布しているキジハタを使っています。

 

その「ハタ」をXO醤とともに土鍋でじっくりと煮込み、パリパリに揚げたユバをそのスープに浸し、スープの旨味をたっぷり吸い込んでシンナリしてきたところを食します。

 

中国のなかでも寒い東北地方には、揚げたユバをしゃぶしゃぶのようにスープに浸してタレを付け、シンナリしたものを食べるシンプルな料理があります。

 

この食べ方は一般的なものではなく、中国でも珍しい料理の部類に入ります。

 

 

塚田眞弘著 『至福の中華』 コスモトゥーワン刊より 風水改運中心 amazon