龍生九子

こんにちは、中華楼四代目素久の妻アキです。

 

前回は中華楼の正統風水についてお話しましたが、見てお分かりいただけるように、店内は中華装飾をふんだんに施しています。その中でも龍のアイテムをたくさん使用しています。龍は外から良いエネルギーだけをどんどん運んできてくれているのですが、実は龍には、『龍生九子』といって9人の子供がいるのです。皆さん、ご存じですか? 今日、それについてちょっとご紹介しますね。

 

龍の子供には、それぞれ名前がつけられているのです。
(龍生九子については、本当に多くの説があるのですが、中華楼では一般社団法人 国際・風水協会でも採用している李東陽の著した「懐麓堂集」の説を使用します。)

 

一番目の子:贔屓(ひいき)
二番目の子:?吻(ちふん)
三番目の子:蒲牢(ほろう)
四番目の子:??(へいかん)
五番目の子:饕餮(とうてつ)
六番目の子:蚣腹(こうふく)
七番目の子:睚眦(やあず)
八番目の子:?猊(さんげい)
九番目の子:椒図(しょうず)

 

その中で、中華楼の入口でいつも頑張ってくれているのが、一番目の子:贔屓です。
毎度、ご贔屓に! とか いつもご贔屓くださいまして など、みなさんもよく耳にするかなと思います。これらの言葉もみんな龍の子どのもの贔屓から来ているんですよ。

 

贔屓の屓の字は、現在日本では貝の字が1つだけですが、本来は『贔?』と3つで表わしていて、2つの漢字で、合計6個の貝の字を使います。
お金はむかし貝を使用していたことから、財産に関する漢字にはすべて貝の字が組み込まれているのをご存知ですか?

 

財 貨 販 買 資 賣 貴 貧 費 貿 賞 購 贅 賛 などなど

 

まだまだ、たくさんの漢字がありますが、ぱっと思いつくのだけでもこんなにあります。

 

つまり贔屓は、財の象徴でもあるんです。財は金銭的なものだけでなく、そこに集まる人や情報なども財です。
贔屓の姿形は甲羅もあるので亀に良く似ています。でも亀と違うのは力持ちということ。レスリングの選手のような太くたくましい首と、しっかりとした足でどんな重いものでも支えてくれるんです。しかも重たいものを支えるのが大好き。中華楼に来ていただけるみなさまのために踏ん張ってくれているんです。

 

龍の子供について説明してきましたが、龍の子供は9匹。中華楼も90周年ということで、今月から新しいオススメメニューの『九龍菜』が始まっています。お値段も手ごろで、量も頼み易い小皿料理となっていますので、ご来店の際に、ぜひお試しください。内容の詳細はこちらにございます。