海鮮四宝湯(ハイシェンスゥバォタン)
「四宝」というのは、4種類の貴重な食材を使っているという意味です。
金翅(糸状にほぐしたフカヒレ)、干貝(干し貝柱)、蝦米(干しエビ)、蟹肉(ズワイガニ)という海鮮の食材を使用し、しかも味のベースはXO醤という、なんとも贅沢なスープです。
XO醤は炒めものに使うケースがほとんどですが、XO醤をスープのベースに使い、深みを増強させる調理法は、ややもするとエグ味が出てしまい、難しいものです。
また、日本人として不思議に思うのは「湯」という文字です。日本語では温泉のようなイメージや「ぬるめ」という固定観念もあったりしますが、中国ではスープのことを表現します。