浅草橋中華便り 中秋節

みなさん、こんにちは!

9月に入って、まだまだ残暑ですけど、朝晩は大分過ごしやすくなりましたね。
9月といえば、旧暦の八月十五日に中秋節というイベントがあります。今年の暦では9月8日にあたります。主人の母のお話によると、日本の平安時代頃から貴族などの間で観月の宴や、舟遊びで歌を詠み、宴を催したそうですね。現代では、月が見える場所などに、すすきを飾って月見団子、里芋、枝豆、栗などを盛り、お酒を供えて月を眺めます。果たして、今年のお天気はどうでしょうか。綺麗なお月様を見られるといいですね。

中国現地では、中秋節は祝日となっていますので、盛大に祝います。当日は月餅(ムーンケーキ)を食べながら、月を見る習慣がありましたけど、近年月餅を1か月以上前から知り合いに配るようになったので、中秋当日までにはすでに食べ飽きてしまう現象が起きているらしいのです。(笑)伝説によると、古代の月餅はお供え物として中秋節に食べられていました。時の移り変わりとともに、唐の時代に月餅は中秋節の贈り物に変わっていったそうです。

皆さんも月餅はお好きですか? 日本に留学してから毎年のように、この季節になると母が月餅を送ってくれるのです。味も豊富でいろいろなものがあって、最も有名な「広式」は広東省のスタイルです。柔らか目の餡や皮を用い、茹でた玉子(アヒルの玉子を塩水で漬けたもの)の黄身を入れたものに人気があります。その他、小豆餡やハスの実やナツメ餡も一般的ですね。ちなみに、私はパイナップルジャム入りの月餅が一番好きで、今年も送られてくるのを楽しみにしています。