中華楼 2013年10月のピックアップ 紅焼海参

戻しナマコの醤油味煮込み

 

ナマコのことを日本語では「海鼠」と書きますが、中国語では「海参」。朝鮮人参のように滋養強壮の効果があるといわれ、海の人参(にんじん)という意味で「海参」の名が付けられました。昔から四大乾貨の一つに挙げられるほど、貴重・高級な食材です。

 

ここでいう「焼」は、叉焼の「焼」とは違う意味で、「煮込む」という意味です。

 

中国料理の勉強を始めた人がよく躓くポイントなのですが、「焼」という意味は中国悠久の歴史のなかで、年代によって「あぶり焼き」と「煮込み」の二つの手法が伝わっているのです。

 

ちなみに「紅焼」の「紅」の意味はも醤油をベースに調理して仕上げた料理のことで、その色を表現しています。

 

 

塚田眞弘著 『至福の中華』 コスモトゥーワン刊より 風水改運中心 amazon