中国の伝統的な日

皆さん、こんにちは! お盆休みはどう過ごされましたか? 私は家族と一緒にのんびり過ごしました。久々のブログ更新になりますが、今回は中国の伝統的な祭日について書きたいと思います。

 

まずは旧正月。中国の地方によって大分風習は違いますが、実家がある福州では、旧正月元旦の朝は必ずそうめんを食べました。日本のそうめんとは少し違って、茹でたそうめんを鶏のスープに入れて、ゆで玉子を二つ添えて食べました。なぜそういう食べ方をするのかというと、長いそうめんは寿命が延びるといわれているからです。日本の年越し蕎麦に似ていますね。日本に来てはじめての大晦日に年越し蕎麦の話を聞いて、故郷の旧正月に似ているなと思いました。それからこんなことも言われていました。そうめんは伸ばして置くと1という数字に見えます。楕円型の玉子はゼロという数字の形に近いですね。そうめんと玉子ふたつを並べると、ちょうど100という数字に見えます。だから子供が食べると、常に100点を取れるよとも言われてました。

 

大学から東京に留学していたので、ここ何年かは実家で旧正月を過ごすことも殆どなく、お正月にはそうめんのことを懐かしく思い出します。またいつか旧正月に食べたいなぁ。

 

次は端午節です。日本では端午の節句として男の子の健やかな成長を祈願し各種の行事を行う風習がありますけど、中国ではちまきを食べ、ドラゴンボートレースをします。端午節の風習は紀元前3世紀の楚という王朝から始まりました。この時代に有名だった政治家であり、詩人でもあった屈原が5月5日に川に身を投げました。国を憂い、楚の将来をはかなんでのことだったそうです。正義感が強く信望を集めていたため民衆がその話を聞きつけると、屈原の遺体を魚達が食べるのを防ぐため、船で川に出て太鼓を叩いて魚を追い払ったり、ちまきを川に投げ込んだそうです。これが理由で端午節ではドラゴンボートレースをしてちまきを食べるようになったという言い伝えがあります。ドラゴンボートは舵取りが1人、太鼓手が1人、そして18?20人の漕ぎ手からなる細長いボートで、龍を象った飾りが付いています。いまでは世界中で国際大会が開かれ、横浜でも5月末から6月頃の土日におこなわれています。

 

中秋節は旧暦の8月15日におこないます。日本でいうと十五夜です。当日、月餅を食べながらお月見をする習慣がありますが、これも中国の地方によっては丸い果物を食べたり、儀式は異なるようです。先日はきれいな十五夜のお月様が見られましたね。

 

最後に誕生日。これは祭日ではないのですけど、みんなで楽しくお祝いをしました。さきほど書いた旧正月の習慣とほぼ一緒で、豪勢なお食事と一緒に、最後にそうめんと玉子を食べるのです。

 

国を超えると、文化や習慣も大分違ってきます。今回はこの辺りで終わりにします。またいつか、中国のお祭りや風習について少しでもみなさんに紹介できたらなぁと思います。