中華楼 2013年9月のピックアップ XO金針蝦仁

金針菜とエビのXO醤炒め

XO金針蝦仁(エックスオーヂンヂェンシャレン)

 

金針菜は、ユリ科のホンカンゾウの花の蕾(つぼみ)のことです。料理では「生のもの」や「乾燥させたもの」など、どちらも使われ栄養価が非常に高く、特に鉄分はホウレン草の約20倍あります。

 

中国では炒めものやスープなどの食材として有名ですが、いろいろな漢方的効能があるため、古くから生薬としても使われてきました。

 

風味にクセもなく、花の蕾を食するという贅沢感もあって一度は味わっていただきたい、オススメの食材です。

 

ちなみに、味付けのポイントとなる「XO醤」は、1980年代後半に香港で開発された画期的な複合調味料です。

 

この複雑かつ濃厚で、贅沢な味わいのある「醤」。その名前をなんと付けたら相応しいのか議論となり、あまりにも素晴らしく筆舌に尽くし難いことから、ブランデーのランクのなかでこの上ない「XO」を称号として与えました。

 

それほど美味しい醤(タレ)なんです。乾燥ホタテの貝柱を中心に40種類ほどの高級な材料を組み合わせて、丁寧に作り込みます。

 

塚田眞弘著 『至福の中華』 コスモトゥーワン刊より 風水改運中心 amazon