伝統をつなぐ製麺技術

こんにちは。中華楼の四代目、素久です。

 

先日におこなったミーティングでは、このホームページを使って、どのように口福から至福へと向かう中華楼にしていくかがポイントになりましたけど、今月以降それを続けることにしました。
なのでスタッフのみなさんに、今月の嬉しかったことや楽しかったことを聞きました。

 

はじめはみんな黙っていたのですが、麺点師の茂木さんが言いました。「あれを言おうか、これを言おうか、たくさんあるんだけど、まとまらない」。するとポツリポツリと話が出てきました。

 

三代目が言いました。「中華楼には創業以来、お客様満足度という考え方がある。いつお越しいただいても120%満足をしていただかなければいけない。普通のお店はだいたい100%を目指す。でもそれではいけないんだ。いつでもお客様が思っている以上の満足をして頂けるようにしないといけない。120%、150%に持っていかないといけない。中華楼がおよそ100年続いてきているというのは、ずっとそれを守り通してこれた証拠だと思う。いつでも120を目指すためには、やっぱり日々の努力は絶対だよね。こんな話をしたときにスタッフがみんなそうだなって思って、がんばるぞっていう一体感が生まれたときに、よしっていうかさ、なんかこう嬉しいよね」

 

店長の久保田さんは言いました。「やっぱり、お食事中やお帰りの時に、ありがとうとか、おいしかったとか言って下さるとすごくうれしい。声が聞こえなくても表情や雰囲気で満足して頂いたことがわかると本当にうれしいですね」

 

料理長の岩井さんが言いました。「うちは麺が自家製麺で、そのことがお客様に伝わると驚いてくれるんです。今は麺点師の茂木さんが製麺しているんですけど、先月から製麺の技術を教えてもらっているんです。中華楼伝統の製麺は本当に難しいです。伝統の継承のむずかしさがわかりました」

 

岩井さんの言葉に、製麺技術の伝統が中華楼の歴史をつないでいるんだと改めて思いました。中華楼の麺の秘密はとても簡単に記せないので、次回に詳しく書きたいと思います。